「植物由来」なら安全?意外と知らない界面活性剤に潜む落とし穴

最近、スーパーやドラッグストアで「植物由来」と書かれた洗剤や化粧品をよく見かけます。

「石油系じゃないから、肌にも環境にも優しそう」と、手に取る方も多いのではないでしょうか。

しかし、その「植物由来」という言葉の裏には、意外な落とし穴が隠されているかもしれません。今回は、知っているようで知らない界面活性剤の真実についてお話しします。

この記事を書いた人:トリニティ【公式】ホリスティック・アロマセラピスト龍神

「植物由来」でも
石油系と同じ?

消費者の間では、「植物由来=自然で安全」というイメージが定着しています。

しかし、商品の多くは、植物から抽出された成分を高温で化学的に合成して作られています。その結果、最終的に出来上がる分子構造は、石油を原料とする合成界面活性剤とほとんど変わらない場合があります。

つまり、原料が植物であっても、合成された時点で、その性質は石油系と大差なくなるということです。「植物由来だから安心」という考えだけで判断するのは危険です。

強い洗浄力が肌のバリア機能を壊す

合成界面活性剤は、水と油の両方になじむ性質を持つため、汚れを落とす力が非常に強いのが特徴です。食器用洗剤やシャンプー、クレンジングなど、私たちの生活に欠かせない製品に広く使われています。

しかし、その強力な洗浄力は、肌が持つ本来のバリア機能を破壊してしまう可能性があります。肌のバリア機能は、外部の刺激やアレルゲンから体を守るための大切な仕組み。これを壊してしまうと、肌荒れやアレルギーの原因となり、敏感肌の方は特に注意が必要です。

「美容成分を肌の奥まで浸透させる」という謳い文句のスキンケア製品も同様です。これは、合成界面活性剤の力で無理やりバリアをこじ開けているようなものであり、肌の健康を損なうリスクを伴います。

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環境にも、
私たちの体内にも蓄積される?

合成界面活性剤のもう一つの問題は、自然界で分解されにくいことです。排水として川に流れてもなかなか浄化されず、最終的には水道水に残留してしまうことがあります。ごくわずかな量でも、長年にわたって体内に蓄積されると、健康に悪影響を及ぼす可能性が指摘されています。

水道水中の合成界面活性剤

水道水中の合成界面活性剤の濃度は、主に「メチレンブルー活性物質(MBAS)」という指標で測定されます。これは陰イオン界面活性剤(アニオン界面活性剤)の総量を示すもので、水道法に基づく水質基準項目の一つとされています。

  • 水質基準: 水道法では、水道水中のMBASの基準値は0.2 mg/L以下と定められています。
  • 河川水での検出状況: 過去の調査では、河川水中のMBAS濃度がこの基準値に相当する値を超過した地点が複数確認されています。特に、都市部の河川や生活排水が流れ込む場所では、比較的高濃度のMBASが検出される傾向にあります。

これは、多くの合成界面活性剤が、下水処理施設でも完全には分解されず、そのまま河川に放出されていることを示しています。

分解性の問題

合成界面活性剤の「分解性」は、環境負荷を考える上で非常に重要な要素です。 一般的に、洗剤の分解性を示す際には「一次分解」と「最終分解」の2つの段階で評価されます。

  • 一次分解: 界面活性剤としての機能(泡立つ、洗浄力を持つなど)が失われることです。JIS(日本産業規格)では、特定の条件で洗剤が一次分解される割合を評価する試験法があります。
  • 最終分解: 最終的に水や二酸化炭素といった無機物にまで完全に分解されることです。

多くの合成界面活性剤は一次分解は比較的早いものの、最終分解には時間がかかるか、分解しにくい中間生成物を生み出すことがあります。特に、LAS(直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩)のような主要な界面活性剤は、一次分解後も環境中に残留しやすいとされています。

これに対して、石けんは脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウムで構成されており、微生物によって最終分解されやすい性質を持っています。これが、石けんが環境に優しいとされる大きな理由です。

健康への影響と浄水器の普及

合成界面活性剤の蓄積性に関する健康影響は、現在も研究が進められている分野です。微量であっても長期間にわたって摂取し続けることのリスクが指摘されているため、多くの家庭で水道水の安全性を高める目的で浄水器を設置する動きが広まっています。

このように、合成界面活性剤は、単に肌への刺激だけでなく、環境汚染や長期的な健康リスクという観点からも留意すべき物質と言えます。

安全に配慮するなら、分解性が高く、肌に優しい成分を選ぶことが重要です。

昔ながらの
「石けん」を見直そう

ここで見直したいのが、古くから使われてきた石けんです。

石けんは、自然界で簡単に分解されるため、環境への負荷が少ないという特長があります。また、肌の上では汚れを吸着すると界面活性がすぐに失われるため、肌のバリア機能を壊すことなく、穏やかに汚れを落としてくれます。

  • 肌に優しい 石けんは、肌の汚れを吸着するとすぐに洗浄力を失うため、肌が持つ本来のバリア機能を壊しません。これにより、肌トラブルやアレルギーのリスクを減らし、健やかな肌を保つことができます。合成界面活性剤のように肌のバリアをこじ開けて成分を浸透させるようなことはないので、安心して使うことができます。
  • 環境に優しい 石けんは、自然界の微生物によって水や二酸化炭素にまで分解されやすいという性質を持っています。排水として川に流れても自然の力で浄化されるため、環境への負荷が非常に低いのが大きな特長です。
  • 成分がシンプル 石けんは「脂肪酸ナトリウム」や「脂肪酸カリウム」といったシンプルな成分でできています。一方で、合成界面活性剤は複雑な化学構造を持つものが多く、その中には分解されにくく、環境や体内に蓄積する懸念があるものも存在します。

「植物由来」という言葉に惑わされず、製品の成分をしっかり確認することが大切です。 より穏やかな洗い心地を求め、肌と環境の両方に優しい選択をする場合は、石けん成分をベースにした製品を日々の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

大切なのは
「成分」を見極めること

肌の健康を保つには、そのバリア機能を守ることが一番重要です。 合成界面活性剤は、その強力な洗浄力でバリアを壊してしまう可能性がある一方、石けんは肌の機能を損なうことなく、優しく汚れを落とすことができます。

毎日使うものだからこそ、肌や環境に本当に優しいものを選ぶことが、健やかな暮らしに繋がります。

「植物性だから安全」というイメージだけで商品を選ぶのではなく、何が使われているのか、その成分が肌や環境にどのような影響を与えるのかをしっかり見極めることが大切です。

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