目次
理想のオイル美容「トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル」の秘密:皮脂の自活力を育むオイル美容
1. どんな肌も喜ぶ万能オイル:その正体と使用感
スキンケアの成分表で見かけるトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルという長い名前の成分。これは、主にココナッツオイルなどから特定の脂肪酸だけを抽出して作られた植物100%のオイルです。
その特徴は、オイルでありながら浸透性が非常に良く、サラッとしていてベタつきが少ないこと。程よく保湿しながらも重すぎない使用感は、乾燥肌はもちろん、普通肌、脂性肌、混合肌、そしてインナードライ肌など、どんな肌タイプとも相性が良いのが魅力です。
この記事では、この理想のオイルを「カプリル/カプリン酸グリセリル」と表記し、その驚くべき能力と、肌本来の力を取り戻すための使い方を解説します。
2. オイル美容の最大の懸念を解消:油焼けの心配がない秘密
オイル美容で多くの人が心配するのが、「油焼け」によるシミやくすみです。しかし、カプリル/カプリン酸グリセリルは、この「油焼け」の問題をクリアにしています。
酸化に極めて強い安定性
このオイルは、もともと抗酸化力に優れる植物から、特に「飽和脂肪酸」という非常に安定した構造を持つ成分だけを抽出して作られています。
飽和脂肪酸は、空気中の酸素と結びついて酸化を起こさないという構造上の特徴を持っています。そのため、通常の保管や使用方法を守れば、腐敗や劣化をほとんど起こさず、オイル美容の最大の心配事であった油焼け(肌につけたオイルが紫外線で酸化する現象)の心配なく、安心して利用することができます。
3. 健康な肌への鍵:「皮脂の分泌力」を促す仕組み
カプリル/カプリン酸グリセリルが、数ある植物油の中でも理想的と言われる最大の理由は、肌本来の皮脂分泌を妨げないことにあります。
皮脂の分泌を妨げない分子の小ささ
このオイルは、他の天然植物油に比べて分子の大きさが非常に小さいため、素早く角質層の深部にまで浸透します。その結果、肌の表面を厚く覆いすぎることがありません。
肌を甘やかしすぎない美容法
脳は、肌表面が潤っているかどうかで、「皮脂を分泌させるか」を調節する指令を出しています。
クリームなどの油分で肌表面を覆いすぎると、脳は「肌は潤っている」と判断し、自ら皮脂を分泌させる指令を出さなくなります。これこそが、肌表面は潤っていても深部は乾燥しているインナードライを促進してしまう落とし穴です。
カプリル/カプリン酸グリセリルは、肌の表面を覆いすぎないため、脳の指令により深部からの皮脂分泌を促すことができます。適度な潤いを残しつつも「お肌を甘やかしすぎない」ことで、自らの皮脂で潤う力(理想的な美容液)を取り戻し、健康的な肌へと導いてくれるのです。
4. 精油とのブレンドに最適:浸透を邪魔しないキャリアオイル
このカプリル/カプリン酸グリセリルは、精油とのブレンドに特に適しています。
分子が非常に小さいため、精油が持つ成分の浸透を妨げることなく、角質層の深部まで運ぶことができます。これにより、精油の力を最大限に引き出しながら、お肌との親和性の高い快適な美容オイルとして活用できます。
5. まだ慣れない時の対処法とパッチテスト
カプリル/カプリン酸グリセリルは、肌本来の機能を取り戻すためにとても理想的ですが、使用開始直後は保湿力が足りないと感じる方もいるかもしれません。
自らの皮脂分泌力が整ってくるまでは、以下のように少しずつ調整することをおすすめします。
保湿が足りないと感じる場合:油分少なめの化粧水などで肌の水分量を高めてからオイルを使用します。
お手入れの最後に、シアバターを少量(米粒大など)だけ塗ることをおすすめします。シアバターは、皮膚を柔軟にし、皮脂分泌を必要以上に妨げずに乾燥を防ぐサポートをしてくれます。
パッチテストのお願い
カプリル/カプリン酸グリセリルは、刺激性や毒性、アレルギーがほとんどない低刺激性の植物油です。しかし、どんな成分であってもアレルギーの可能性はゼロではありません。
特にアレルギーをお持ちの方や敏感肌の方は、使用前に腕の内側など目立たない部分に塗り、赤みやかゆみが起こらないか必ずパッチテストを行ってください。
自らの持つ皮脂の分泌力を呼び覚まし、これからの健康で理想的な肌作りを目指すために、ぜひこのカプリル/カプリン酸グリセリルを日々のスキンケアに取り入れてみてください。
※精油は、皮膚の治療や病気を治すための医薬品ではありません。症状に対してご使用になられたい場合は、医師にご相談されるか、自己責任の下ご使用くださいますようお願い致します。
肌、心、そして細胞たちへ。THE ROSE
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