パルマローザ油

  • 精油名:パルマローザ
  • 学名:Cymbopogon martini
  • 科名:イネ科
  • 水蒸気蒸留部位:全草(根以外)
  • 主な産地:マダガスカル、ベトナム、インド、ネパール トルコ
  • 香り:ローズに似たオリエンタルな香り

インドではアーユルヴェーダに良く使われる精油で、Rosha(ロシャ)、Indian Geranium(インディアン・ゼラニウム)オイルとも呼ばれ、草でありながらローズに似た香りを持ちます。

紫外線を繰り返し浴びていると「一重項酸素」という毒性の強い活性酸素が体内に発生します。活性酸素は、生命活動に必須な一方、過剰に発生することでシミの原因となるメラニンを大量に生成したり、お肌を作る上で重要な真皮層の組織や細胞にもダメージを与え、皮膚がんや肌老化を促進させてしまうという二面性を持ちます。

パルマローザ油は活性酸素を除去する抗酸化力に優れ、この「一重項酸素」を除去する実験ではトップクラスの結果を出している優秀な精油です。また、美肌成分の“ゲラニオール”はローズよりも高い含有率を誇るため、スキンケアにはぜひとも使いたい精油です。抗菌、抗真菌作用を期待して、皮膚トラブルに用いられることもあります。

特性

皮膚

瘢痕形成、抗菌、抗真菌、消炎、保湿、皮膚細胞調整

瘢痕形成は創傷治癒とも呼ばれ傷の修復に役立ちます。消炎に優れるため、皮膚炎、感染、湿疹などに有用性があります。

敏感肌、乾燥肌、あらゆる肌タイプと相性が良く、紫外線を浴びて発生する「一重項酸素」を除去する優れた力をもつことから、シミや肌老化の予防に役立つ。

パルマローザ油は、美肌成分であるゲラニオールの含有率が高くその率は全体の75%~85%を占めています。

精神高揚、精神安定、抗うつ、神経強壮、鎮静

精神を安定させ、神経をリラックスさせてくれます。またそれとともに精神を高揚させたり、神経を強くする働きを持ち、寛大な心へと導いてくれるため、抗うつにも役立つ精油です。 パルマローザの学名、「Paradisi」は「楽園」という意味で、地中海沿岸地方では幸福の象徴として栽培されています。

免疫:抗ウィルス、免疫刺激(免疫グロブリンA&免疫グロブリンM)

免疫機能を刺激して体のバリア機能向上に役立ちます。

お風呂に入れて膀胱炎や感染症、尿道炎予防にも用いられることがあります。

循環器:リンパ排液、心臓強壮

体液の浄化に役立ち、体の中の余分な水分を排泄してむくみ除去の助けとなります。

生殖器:子宮収縮

分娩を促進させてお産を楽にします。そのため、出産時以外の妊婦の高濃度での使用は注意が必要です。

※THE ROSEは使用量を守ればその心配はいりません。

主な含有成分

数値(%)は平均的含有量

モノテルペンアルコール類 75%~85%ゲラニオール、リナロール
エステル類 5%~15%酢酸ゲラニル
モノテルペン炭化水素類 Trans-βオシメン
セスキテルペン炭化水素類β-カリオフィレン
比重:0.881~0.909 屈折率:1.464~1.477 旋光度:-2°50‘~+7°

安全性

禁忌原則として出産時以外の妊婦には使用しない。※THE ROSEは使用量を守れば心配いりません。
注意事項使用方法・使用量の目安に準ずれば注意なし
光毒性なし
経口毒性非毒性
皮膚刺激緩和

相性が良い精油

  • 柑橘系:オレンジ、グレープフルーツ、ベルガモット、レモン
  • 花の香り:カモミールローマン、ゼラニウム、ローズ、ジャスミン、イランイラン、ネロリ
  • 森林・樹脂系:ローズウッド

※精油は、皮膚の治療や病気を治すための医薬品ではありません。症状に対してご使用になられたい場合は、医師にご相談されるか、自己責任の下ご使用くださいますようお願い致します。

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