身近なアロマの香りを楽しんでいるとき、ふと、「この精油たった一滴の中には、一体どれくらいの数の成分が入っているんだろう?」と感じたことはありませんか?
この疑問を解明することが、あなたが今使っている精油の真の力と、ブレンドの奥深さを知る鍵になります。
今回は、精油の化学を深く知る専門的な視点から、精油の女王、ローズ・オットーを例に、アロマの驚くほど複雑な化学成分の世界を分かりやすく解説します。
結論からお伝えすると、化学成分の総数を「正確に一つの数字」で答えることは、実質的に不可能です。その理由を、アロマの女王「ローズ・オットー」の成分を見ながら紐解いていきましょう。
この記事を書いた人:株式会社トリニティ代表 龍神もも代
目次
そもそも「一つの精油」で成分が数百種類!

精油一つひとつの成分の数は、私たちが想像する以上に膨大です。
一つの精油の中には、香りの主役となる主要成分の他に、ごくわずかな量でも香りを豊かにしたり、特定の作用を生み出したりする成分が数十種類〜数百種類も含まれています。
特にローズ・オットーやラベンダーのような複雑で奥深い香りを持つ精油は、数百種類もの成分の組み合わせで成り立っていることが知られています。
ローズ・オットー精油の主要成分(肌への作用を重視)
ローズ・オットーは、単体で300種類以上の成分が検出されることもあります。その中でも、特にローズの豊かな香りと肌への美容効果に深く関わる代表的な7種類の成分を見てみましょう。
【ローズ・オットーの成分(一部抜粋)】

このように、たった一本の精油の中ですでに複雑な「小宇宙」となっています。ですから、例えば5本の精油の中に含まれる、成分合計を導き出したくても、5本だからと単純に「100種類×5本で500種類!」のように、かけ算するだけではとても追い付かないのです。
この複雑さが、複数の精油をブレンドしたときの総数を特定できない最大の理由となります。
精油の成分の数を「数えられない」3つの理由

1. 成分の重複と非重複の識別が困難
5種類の精油の成分を合計する際に最も難しくなるのが、「重複」している成分の扱いです。
例えば、ローズ・オットーとパルマローザの主成分である「ゲラニオール」のように、複数の精油に共通して含まれる成分が多く存在します。成分の種類を数える上では、ゲラニオールは1種類としてカウントしなければなりません。
高度な化学分析機器(ガスクロマトグラフィー・質量分析など)を使ったとしても、すべての微量成分を含めて重複を完璧に識別し、成分の総数を一つにまとめるのは非常に困難な作業です。
2. 微量成分の多様性(成分リストの流動性)
精油の個性や作用は、主要成分だけでなく、ごく微量しか含まれていない「微量成分」によっても大きく左右されます。
これらの微量成分は、精油が抽出された時期、産地、気候といったロットごとの要因で微妙に変動します。そのため、「この精油にはこれとこれと…」と成分の完全なリストを確定させることができないため、総数も固定できないのです。
3. 各精油が含む成分の数の複雑さ
この点こそが、前述の通り最も大きな壁です。いくつもの精油の化学成分が加わることで、関与する成分の総数は数百種類〜数千種類にまでに上ると考えられます。単純計算を超えた、非常に大きな数になります。
あなたのブレンドには「天然の叡智」が凝縮されている!

正確な数字は出せませんが、精油をブレンドすると、合計で数千種類以上にもなる複雑な化学成分が詰まっていることになります。
この数えきれないほどの天然成分が、お互いに作用し合うことで、単独では得られないパワフルな効果や、肌への多角的なアプローチや、心身へのアプローチといった、奥深い香りのハーモニーを生み出します。
この複雑さこそが、合成香料には真似できない、天然精油ならではの「多岐にわたる作用」と「豊かな香り」の源なのです。
この知識を頭の片隅に置きながら、これからも精油の奥深い世界をぜひ楽しんでくださいね!
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