ダマスクバラ花油

  • 精油名:ローズ(オットー)
  • 学名:Rosa damascena
  • 科名:バラ科
  • 水蒸気蒸留部位:花 
  • 主な産地:ブルガリア、トルコ、イラン、モロッコ
  • 香り:甘く気品あふれるフローラル調の香り

香りの女王と言われるほど、甘くて氣品あふれる香りは、エレガントな印象を持ち、女性ならば誰もが魅了される精油の代表格。

ローズはバラとも呼ばれ、種類が多く分類が複雑です。THE ROSEで使われるR.damascenaは、水蒸気蒸留法で採られたローズオットー。約13度以下になると固まるのが特徴です。

ダマスクバラ花油1滴を採油するのに必要な花の数は60~200個と、とても希少な精油です。つぼみの時のほうが精油が良く採れるため、早朝花が咲く前に手で丁寧に収穫されます。

皮膚と精神、神経系の不調に役立ち、またホルモンバランスを調整や、更年期障害などの他、心の安定にも役立つと言われ、香りのよさだけでなく、特に大人の女性には心身ともに頼もしい精油です。

特性

皮膚

皮膚強壮、収斂(毛穴ひしきめ)、瘢痕形成(創傷治癒)、 皮膚組織再生、皮膚弾力回復、抗菌、抗真菌、抗ウィルスなど。

乾燥肌、敏感肌、老化肌、硬化肌、全ての肌質に相性が良く、毛細血管の弾力を増し、肌の弾力や強壮、潤いを取り戻して肌を若返らせ、シミ、しわ、ニキビなどアンチエイジングや傷などの回復に役立ちます。

感情調整機能、精神安定、精神強化、精神高揚、鎮静、抗うつなど。

心を安定させて元氣にし、神経の緊張をやわらげて心を和ませ、疲れた心、落ち込みや、傷ついた心を癒してくれます。

また、脳内の幸せホルモンと言われるオキシトシンの分泌を促し、自律神経のバランスを整えストレス緩和に役立ちます。

オキシトシンの分泌促進により、ホルモンバランスが悪くなって起こる体の不調(頭痛や肩こり)改善にも役立つことに繋がるため、大人の女性はぜひ使っていきたい精油のひとつ。

生殖器:ホルモンバランスを調整し、生理痛や月経前緊張、月経不順、子宮脱、冷感症、不妊症、PMS,更年期障害の不調など女性の様々な悩みや、男性の不妊にも有用性があります。

循環器:体液の流動性を高めたり、肝臓や脾臓に働きかけ、血液やリンパ液もきれいにし、血液循環の不活発、毛細血管の強化、心臓の強壮に役立つ。

消化器:肝臓強壮、胆汁分泌促進、二日酔い、肝臓解毒、黄疸、浄血、消化器系の強壮、はきけ、嘔吐、健胃、便秘など。

主な含有成分

 数値(%)は平均的含有量

モノテルペンアルコール類 70~80% シトロネロール、ゲラニオール、ネロール、リナロール
炭化水素類 10~20%10~20% ノナデカン、ヘンエイコサン、エイコサン、オクタデカン、トリコサン、ドコサン、へプタデカン、ペンテデカン
その他微量ローズオキサイド、メチルオイゲノール
比重:0.845~0.868  屈折率:1.450~1.464  旋光度:-6°~-1°

安全性

禁忌使用方法・使用量の目安に準ずれば禁忌なし 
注意事項使用方法・使用量の目安に準ずれば注意なし
光毒性なし
経口毒性非毒性
皮膚刺激緩和

相性が良い精油

  • 柑橘系:オレンジ、グレープフルーツ、ベルガモット、メリッサ、レモン
  • エキゾチックな香り:イランイラン、サンダルウッド、パチュリー
  • 花の香り:カモミールローマン、ゼラニウム、ジャスミン、ラベンダー、ネロリ
  • ハーブ系:カモミールジャーマン、クラリセージ
  • 森林・樹脂系:シダーウッド、ローズウッド、ベンゾイン、フランキンセンス

※精油は、皮膚の治療や病気を治すための医薬品ではありません。症状に対してご使用になられたい場合は、医師にご相談されるか、自己責任の下ご使用くださいますようお願い致します。

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