- 精油名:セロリ
- 学名:Apium graveolens
- 科名:セリ科
- 水蒸気蒸留部位:種子
- 主な産地:フランス、インド、インドネシア
- 香り:薬品のような独特でスパイシーな香り
セロリが利用されてきた期限はとても古く、ローマやギリシャ時代には医薬用に用いられたり、宗教的な儀式に使用されてきた歴史ある植物です。
現在わたしたちが食しているセロリは、食用の野菜として改良されたもの。日本には16世紀頃に伝わったと言われています。
精油の蒸留部位は葉ではなく種子。薬品のような独特な香りで好き嫌いがあり、あまりなじみのない精油の部類ですが、体の老廃物除去を助けたり、消化器系への働きや、抗色素沈着、美白、瘢痕形成やむくみなど、体と美容面でも優れた有用性を発揮するため、隠れたファンも多い精油です。
目次
特性
皮膚
瘢痕形成、抗色素沈着、殺菌、抗アテローム(粉瘤)
酸化を防ぎ、シミ、そばかすの予防や緩和、美白に対して有用性があります。また粉瘤(本来皮膚から落ちるはずの角質と皮脂が落ちずに袋の中にたまる腫瘍のこと)の予防や緩和としても役立つ精油です。
瘢痕形成とは創傷治癒とも呼ばれ、傷や傷あとの改善に役立ちます。
心
精神強化、神経強壮、精神安定、鎮静、誘眠
心を鎮静させ、リラックスさせてくれるとともに、精神を強くして元氣づけてくれる精油です。
体
生殖器:通経、月経促進
消化器:腎臓廃液促進、肝臓廃液促進、肝臓解毒、胆汁分泌促進、身体的強壮、食欲増進、消化促進、駆風(ガスだまり)腸蠕動活性、健胃
泌尿器:利尿
循環器:血圧降下
筋肉:筋肉強壮
その他:浄化、抗酸化
主な含有成分
数値(%)は平均的含有量
モノテルペン炭化水素類 65~80% | d-リモネン、 |
セスキテルペン炭化水素類 10~15% | β-セリネン、α-セリネン |
芳香族 ラクトン類 tr.~10 | フタリド類、N-ブチルフタリド |
安全性
禁忌 | 使用方法・使用量の目安に準ずれば禁忌なし |
注意事項 | 排液のため多量使用にて長期間継続する場合は、1~2か月での使用とする |
光毒性 | なし |
経口毒性 | 非毒性 |
皮膚刺激 | 緩和 |
相性が良い精油
- 柑橘系:オレンジ、グレープフルーツ、レモン、ベルガモット、メリッサ
- 花の香り:カモミール、ラバンジン、ラベンダー
- ハーブ系:アンジェリカ、ローズマリーシネオール
- スパイス系:スターアニス、タラゴン、フェンネル
※精油は、皮膚の治療や病気を治すための医薬品ではありません。症状に対してご使用になられたい場合は、医師にご相談されるか、自己責任の下ご使用くださいますようお願い致します。